4月になりました。新年度新学期の始まりは、桜の開花と共に、とても華やかであり、新たな気持ちで身が引き締まりますね。

桜の花を愛でながら、ちょっとだけ桜の樹木に注目してみました。

 桜の樹木皮は柔らかく加工がしやすく、日本では伝統工芸品としてや、殺菌作用、鎮咳作用のある生薬;桜皮(オウヒ)として利用されています。

 桜は日本固有の植物で中国に自生しないので、オウヒは日本のみで使用される生薬です。主成分はフラボノイドのサクラチネン、サクラニン、ゲンカワニン等。上記の作用とさらに湿疹、蕁麻疹などにも用いられます。

 ちなみにソメイヨシノの樹皮は使用されず、ヤマザクラの樹皮を乾燥させて利用されています。

 樺細工用の樺はぎは夏以降におこなわれ、樹木の1/3までの剝ぎ取りであれば樹木が枯れることは無く、剝がれた箇所の樹皮は再生されるそうです。

 少しほっとしたところで、また桜の花を愛でながら、さくら茶と桜餅をいただこうと思います。